システム管理者のキャリアアッププラン

第2回 株式会社プラネット様の運用パーソン登場

概要

ITシステム運用の現場で実際に活躍されている方々にスポットを当てたコーナーです。

第2回は、株式会社プラネットの下田美緒氏に登場していただきます。
入社、2年目の若手「運用パーソン」としてシスドック活用やユーザ会研究グループにもチャレンジしている姿をご紹介いたします。(インタビュー担当:シスドックアドバイザー佐藤陽一)

 

 
お客様会社概要
名称 株式会社プラネット
PLANET Co.,Ltd.
設立年月日 1984年
資本金 8000万円
事業内容 コンピュータシステムの受託計算処理および設計・開発・販売
HP http://www.pnet.co.jp/
 株式会社プラネットは、1984年に創業、以来21年間、AVソフト流通業界でのメインシステムサプライヤーとして、情報処理を中核に、POSシステム、店舗システム、物流システム、情報分析、ヒットチャートなどを幅広く提供しています。 
ユビキタス時代の尖兵ともいえるIPv6技術を使ったCD、DVDの店頭試聴機の提供で好評を頂くなど新技術の採用にも積極的に取り組んでおられます。
近年ではビジネスフィールドをAVソフト流通業界にとどまらず、スポーツ小売業界はじめ一般専門小売業界に広げています。 
同社のビジネスの特徴は、お客様にシステム開発、データベース作成、情報処理、サポートサービスなどをトータルで提供していることです。つまり流通小売業界においてワンストップソリューションのできるサプライヤーだということです。

 

今後、ビジネスフィールドとしては流通全般、特に小売専門店を主軸に据え、提供サービスとしては新たにコンサルテーションサービスを加えて、流通業界、小売業界のワンストップソリューションサプライヤーとして成長していこうとされております。

 

 

そうしたビジネス環境を支える情報処理本部で、お仕事をされている情報センター部プロセスマネジメント課の下田美緒氏にお話を伺いました。
(インタビュー担当:シスドックアドバイザー佐藤陽一)
 

 

 

佐藤

 

IT業務歴、その中でも運用業務歴をお聞かせください。
下田氏
まだ、業務歴は2年ちょっとです。でも、上司や先輩方が色々と仕事を与えてくださるので、様々なことをドンドン吸収している段階です。
情報センター部
プロセスマネジメント課
下田美緒氏
佐藤
このお仕事を選ばれた経緯はどんな感じでしょうか。
下田氏
学校を卒業してアパレル系の販売の仕事をしていましたが、技術を身に付けたくてこの会社に面接にきました。ほんとはSE志望だったのですが、面接をした情報処理本部の偉い方が、「運用から学ぶのが大事でその後ステップアップしてもいいんじゃないか」と話をされたのに共感し、運用もいいかなと思いこの部門を志望しました。
佐藤
オペレーション業務は女性が少ない職場が多いですが、いかがですか。
下田氏
うちの会社も私1名ですね。でも、周りの方がよくしてくれるので特にハンデなく仕事をしています。
佐藤
担当されている業務は、どのような範囲ですか。
下田氏
メインフレームとオープン系のオペレーション業務です。
オペレーションのシフトに入り、月6回位は夜勤もやっています。A-AUTOを利用した業務監視や帳票印刷・仕分け作業、用紙やサプライ品の発注も担当しています。
佐藤
毎日のお仕事は充実しているようですね。
本年は「シスドック」活動でもご活躍されているとお聞きしていますが。
下田氏
はい。
本年の2月から7月まで実施したクールでは、UNIX系の業務サーバのバックアップの自動化に取り組みました。4人のチームで、それまでは夜間の業務で手動で実施していた業務を自動化し、35分かかっていた業務を14分に短縮することができました。
今回のカイゼンは、大きな目標として「夜間のオペレーション作業の削減」があげられていまして、他のチームでは、全業務のA-AUTO化や、磁気テープハンドリングレスなどのテーマがあり、各チームの成果を併せてオペレーション人員の削減を実施することが目標でした。私のチームも目標達成に貢献できたと思います。
10月から開始されたクールでは、新しいテーマとして「障害検知」に取り組み始めました。これから来年1月までで結果をきちんと出すように同じチームのメンバーと頑張っていきたいと思います。
佐藤
では、「シスドック」活動を実施されるのにあたって困ったことなどはありましたか。
下田氏
うちの会社は元々メインフレームの運用が中心ですので、上のかたも含めてオープン系の知識が不足しているのが実態です。技術的なスキルが不足していますのでそれを補うために色々勉強しました。おかげでオープン系の知識が随分と増えたと思います。
佐藤
そうでしたか。それはとてもすばらしいことですね。
さて、話は変わりますが、仕事を行う際のスタンスとか考え方を教えていただけますか。     
下田氏
私はオペレーション業務はプロの仕事だと思っています。その業務で、新人だから…とか経験が浅いので…なんて言い訳はしたくありません。サービスはだれがやっても同じレベルで「できて当然」だと思います。
お客さまからみた私達は、”見えない縁の下の力持ち”かもしれません。でも、”私たちはお客さまの業務を支えている”という気持ちを強く持って毎日の仕事をするように心がけています。
佐藤
すばらしい心構えですね。私も仕事をする上で、第一にお客さまのことを考えるというのは、一番大事にしたいことだと思っています。この気持ちは常に忘れないでいたいですね。
下田氏
あと、本年はBSPさんのユーザ会にも参加し、他社の方と交流しながら研究を進めています。テーマが「オープン系の運用カイゼン」で、自社のテーマにもあっていますし、他社のよいところを学びながら活動を進めていきたいと思っています。
佐藤
スキルアップとか自己啓発はどのようにされていますか。
下田氏
HTMLを独学で勉強して、社内のイントラに「シスドック」活動で調べたオープン系の知識をアップしてみました。資格を取るための本なども買ったりしていますが、この辺はこれからチャレンジしたいことですね。
佐藤
勉強をさぼりがちな私には耳の痛い話ですね。では、尊敬する先輩とか上司のかたとかはいらっしゃいますか。
下田氏
オペレーションリーダのKさんですね。業務知識もありますし、アプリケーションの作り方も知っていて、私も色々教えていただいてます。情報センター部の部長もすごい方だと思いますが、私にはまだまだ遠い存在です。まずは、自分のスキルをドンドンためていくために身近な先輩に色々教えていただきたいのが本音です。
佐藤
最後に自分のこれからの抱負みたいなものがありましたら、お聞かせください。
下田氏
近い目標としては、今の運用経験を活かして、運用がしやすいツールや環境を構築する仕事ができればと考えています。言語も勉強したいですね。
佐藤
入社以来の目標ですね。目標に向かって頑張ってください。本日は、どうもありがとうございました。

 

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