システム管理者のためのBookCafe

Vol.110 インフラ女子の日常

概要

書籍のインク独特の香りを感じながら、出会ったことのない世界、新たな発見、体験してみませんか?

目次
内容紹介
Takanobu’s Review
Twitterのタイムラインを見ていた際に「面白そう!」と思ったのがキッカケです。
アプリケーション系のことは凡そわかるけど、「インフラ系」のことはわかっていないこともあるかもしれないと思い、書店へ向かいすぐに購入しました。

 

内容紹介

インフラ女子の日常

なつよ(著)
九龍真乙(監修)

 

本書はインフラエンジニアあるあるがマンガで楽しく読める1冊です。
マンガだけでなく、解説もありますので、「インフラエンジニアという職種についてざっくり知りたい」という人におすすめです。

 

「はじめに」より抜粋
「SEあるある漫画やデザイナーあるあるの本はあるのに、
どうしてインフラエンジニアあるある漫画はないのか?」そう思ったのがこの漫画を描き出したきっかけです。

 

この本は「インフラエンジニアという職種についてざっくり知りたい人」を対象にしています。
技術書というと身構えてしまうことが多いと思いますが(私もそうです!)、
この本は漫画やイラストを眺めているだけでも流れがわかるようにしたつもりです。
現役の学生さんや、キャリアを考えているITエンジニアの方が、
この本をきっかけに将来の進路の1つにインフラエンジニアを加えてくれたらとてもうれしいです。

 

 

Takanobu’s Review

コンテンツは、「挿絵+解説文、所感」という構成になっているため、非常に読みやすく「あー、なるほど。」と感心することが多かったです。
表紙と挿絵があるために、「子供向けのマンガ」のように一見見えてしまいがちですが、そんなことはありませんでした(笑)。
読みやすいように工夫がなされていますが、内容そのものはかなり濃いものとなっています。

 

ITに関して、「インフラ」とひとまとめにしていますが、「ネットワーク」「LAN」「サーバ」「クラウド」といった「キーワード」が理解しやすいようになっています。キーワード検索がしやすいように巻末に「index」も包含されています。

 

具体的には、『「オンプレミスor VM中心」から「メガクラウド中心」に変わってきた。』という表記や挿絵があり、従来のIT用語もありながら、最新のITキーワードも紹介されています。
例えば、「vol.10サーバを1人で運んで痛い経験をしたこと」や「vol.20ゼロトラストネットワークとは?」について挙げたり、コンテナを扱えるクラウドサービスについても話題に触れており、「vol.29やはりクラウドつよすぎる」や「vol.30コンテナってどうなの?」という部分で解説がなされています。

 

IT関連のワード(用語)は、日常生活に馴染んでいるものもありますが、馴染みのないものも多数あります。本書では日常の中でとらえやすいように例を挙げたり、女性ならではかもしれませんが、ポップな絵で以て表現したりと理解をしやすく、とっつきやすいような工夫もされています。

 

具体的には、「vol.05歯科検診って、サーバの予防保全に似てるよね?」や「vol.08衝動買いの思考プロセスって、サービスの運用フローに似てない?」が挙げられます。

 

「インフラ」となると「使えて当たり前」のアーキテクチャのイメージですが、改めて読むことで、「インフラ」のありがたみが分かりました。日頃から感謝の気持ちを忘れずにしたいなと思いました。

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筆者紹介

“システム管理者のためのBookCafe” レビュアーのご紹介
●システム管理者の会 推進メンバー
システム管理者の会の企画・運営をする推進メンバ―が、会員の皆様にお奨めする本をご紹介してまいります。

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