SOMPOシステムズ株式会社では、システム運用改善活動の実績を定期的に表彰しています。
今回は、1年間の活動表彰となる「Incentive Community 2017」をご紹介いたします。
企業情報
SOMPOホールディングスは「保険の先へ、挑む。」をグループのブランドスローガンとし、より多くのお客様の「安心・安全・健康」に資する最高品質のサービスを提供して、社会に貢献することを経営理念としています。
当社はグループの戦略的IT企業として、SOMPOホールディングスが展開する4つの事業分野(国内損保事業、国内生保事業、介護・ヘルスケア事業、海外保険事業)において、ICT技術でグループ企業を支援しています。
また、ISO/IEC2000をはじめ国際規格の認証を通じて、IT企業としての社会的責任を担い、お客さまのニーズにあった最高品質のITサービスを主体的に提供することができるよう、徹底したお客さまの視点で全ての価値判断を行い、専門的な技術やノウハウを活かした「サービス開発力」、見える化された「サービス提供力」、メンバーの働きがいに直結する「サービス創造力」を最大限に発揮しています。
SOMPOシステムズの表彰活動
―活動実施の背景を教えてください
当社ではHigh Quality System-service management活動(HQS活動)と称して年間を通じた運用改善の取り組みを行っています。
私どもの提供しているITサービスは、主に損害保険のシステムを通じて、社会やお客様の暮らしの安心・安全・健康に資するものであり公共性の高いサービスです。よってサービス停止は許されないことから、障害の未然防止を前提とした運用現場の改善活動は常に必要不可欠なものとなっています。このような環境下において、昼夜にわたる真摯(しんし)な取り組みによりITサービスを安定的に提供しているITサービスオペレーション部門の現場メンバーへの感謝と、素晴らしい成果への敬意を表したいという一心で表彰制度をセットにした品質改善のマネジメント活動として、HQS活動を2006年からスタートしました。
HQS活動背景ご紹介(ITサービス本部 副本部長 岸 正之 氏)
―どのような活動ですか?
ITサービス提供に関わるオペレーション領域を範囲とする運用品質の向上ならびに組織強化のためのマネジメント活動の推進とメンバーの成長を促進する活動スキームです。
このHQS活動は、関係するメンバー全員が参加して取り組みの主体となり、品質向上ならびに組織強化の対象範囲としてITサービスオペレーション部門のすべての担当業務を網羅しているのが特徴です。
その活動方法は、小集団を一つの活動の単位として、短期・長期における品質向上(Q=Quality・C=Cost・D=Delivery)目標とその達成に向けたプロアクティブな活動計画を策定し、PDCAのマネジメントサイクルをベースに推進します。また、策定された実行計画と個人の役割・目標管理を連動させ、常にメンバーのキャリアアップ・レベルアップにも重点を置いています。これらの活動を通じて得られた品質・生産性・効率性の向上とITサービス部門の価値向上などの有益な成果に対してその功労をたたえる表彰式と慰労パーティーを盛大に開催しています。これらの継続的な取り組みにより高品質なITサービスの提供による顧客満足度(CS=Customer Satisfaction)の向上と改善活動で得られる達成感、仕事への自信と誇り、そしてモチベーションアップ(ES=Employee Satisfaction)に資することをHQS活動の重要な意義・テーマとしています。
―今回はどのような改善が表彰されましたか?
「ITサービス功労賞」と「ITサービス特別功労賞」として、全5グループを表彰しました。
本インタビューでは事例としてその2つをご紹介します。
■1:VSM(Value Stream Mapping)を用いた改善
オペレーション業務のプロセスに無駄がないかを徹底的に分析して、ムリ・ムラ・ムダの観点で、価値を生み出していないプロセスを徹底的に排除していく流れができています。まさに、トラブルの要因につながる価値のない部分をプロアクティブな視点=攻めの運用で削減しプロセスのスリム化を実現。結果として仕事が楽になり品質も上がっていく取り組みが表彰対象となりました。
■2:会社・組織横断の取り組み
オペレーションは主に監視/処理(オンライン・バッチ)/プリント/事後処理/発送と機能別にフェーズ分けされていますが、一般的な改善は機能単位に行われています。今回の特別功労賞は、その機能の枠を超え、トータルで改善策を検討・実行して、素晴らしい成果を導き出した取り組みを対象としました。会社が異なっても社会的使命であるITサービスの安定的な提供という同じ目的を持った同志であり、より良い協力体制のもとで成功した素晴らしい取り組みとして敬意を表しました。
表彰式、表彰授与の風景
活動総評(ITサービス本部 本部長 田中 久子 氏)
表彰状と副賞のカレー
―受賞者の声
HQS活動は、「お客様のビジネスに貢献する」という使命感を持ち、年間で取り組みを行います。年初に「何にチャレンジするか」テーマを決めて、活動がスタートします。
自分達では解決できず関連部署の協力も必要となることもありますが、取り組み内容をご理解いただきご支援いただくことにより、業務プロセスの改修まで実現できました。その活動に対してお客様より表彰いただいた事は、素直にうれしく感じるとともに次の取り組みへの期待でもあると受け取っています。次年度もお客様のビジネスに貢献できるテーマを設定し、チャレンジすることが自分自身の成長につながるという決意を持って活動いたします。
―最後にメッセージをお願いします。
優れたITサービスの実現には、人の英知を結集する必要があります。その「人」はわれわれの財産です。ITサービスマネジメントシステムの実践には、その財産であるメンバーの成長を促進するものが必要不可欠です。スキルアップや達成感を得られる機会を必ず用意することが優れたマネジメントスキームの条件です。さらにこのスキームを進化させていくとともに他の企業の皆さまとの交流も進めてまいります。
SOMPOシステムズ株式会社様、ありがとうございました。
システム管理者の会では、ITシステムを支える方々に感謝の気持ちを伝えたり、活躍を表彰して功労を明らかにしたりする活動を、引き続き募集しています。皆さまの活動紹介を通じて、業界全体で活動が浸透することを目指しています。
お問い合わせ
システム管理者アワードへのご応募やお問い合わせは、当ポータルサイトの問い合わせフォームよりお送りください。