概要
2005年10月から2006年3月に、システム管理者の会サイトの前進である”カイゼン活かす”サイトに掲載され、その後も根強い利用がある「運用規約、運用設計書」の筆者である「運用ゲンジン」ことITシステム運用コンサルタント沢田典夫氏のコーナーが復活します。今回は、より具体的な内容で運用設計のポイント、運用の管理項目とプロセス、運用設計基準書内容等について、テンプレートを多数公開していただきます。
皆さんの運用カイゼンにお役立てください。
四月に入り、やっと厳しい寒さから解放され、どことなく気持ちも和らいできた気がしますが、相変わらず不景気だけは季節のようにそう簡単には回復してはくれないようですが、みなさんはいかがお過ごしでしょうか?
運用は仕事がらどうしても暗いイメージが付き物なようですが、みなさんの縁の下のパワーでぜひこの不景気を吹き飛ばしていただければと思います。
今回は前回の設計ポイントに引き続き、運用管理での主な管理事項とそのプロセスについて簡単にまとめてみましょう。
実際には各作業の役割や担当によってもかなり異なりますし、また、各作業ごとに更に詳細の手順や流れになるので、ここでは敢えて大まかな流れに止めておきます。
運用管理体系
掲載資料1
プロセスでは作業上必要なプロセスや体制による役割分担でのプロセス、また、ITIL、ISMS、JSOXなどで求められるプロセスがあります。
各情報部門での体制・役割、また、各管理事項の関わり方などによって様々で、このプロセスでなければならないということはありませんが、基本的には受付・承認・確認・作業・検査・証跡・報告といったような行為が各作業に含まれて行われてることだと思いますし、それらがルールとしてではなく、作業手順や指示書で明確にされていることが重要です。
プロセスを明確化することでITILやJSOXなどで求められている手続き手順の文章化、あるいは体制や役割の妥当性・運用効率・運用品質・正確性・安全性・確実性などを明らかにし、役割やプロセスを見直すことにも使えるはずです。
スケジュール管理でのプロセス
掲載資料2
掲載資料3
運行・監視管理でのプロセス
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掲載資料5
入/出庫管理でのプロセス
掲載資料6
掲載資料7
連載一覧
筆者紹介
沢田 典夫(さわだ のりお)
1951年生まれ。運用との出会いは某銀行でのオペレータに始まり、7年間富士通 フィールドSEとして多くのメインフレームの導入の企画提案、移行、OS試験、環 境設計や構築~チューニング、また業務システム開発などを手掛ける。また、某大手 トレーディングスタンプ会社で13年間、コンピュータの導入、業務システムの開発 (物流・販売・財務・経営)および運用を行い、この時に開発の標準化、自動運転環境構築、運用設計や運用改善、また、運用ツールの開発などを手掛け、運用の基盤を 確立する。その後BSP一期生として入社し、運用診断や運用企画、また、運用設計 を重視した運用ツールの導入などを行い、コンサル事業の基盤作りを行う。その後運用コンサルとして独立し、これまでの経験を生かし、運用する人の立場に立ち、ま た、運用改善は永遠のテーマを掲げ、16年間一匹狼で運用と向き合ってきました。
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