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Vol.65 ビットコインとブロックチェーン 暗号通貨を支える技術

概要

書籍のインク独特の香りを感じながら、出会ったことのない世界、新たな発見、体験してみませんか?

目次
内容紹介
Tsutomu’s Review

本書はプログラマー向けの技術専門書です。
そう聞くと難しく感じるかもしれませんが、技術を学ぶ教科書でもあるので、わかりやすく入門書としても適しています。
よくある入門書はわかりやすさを優先し、細かな説明が省略されがちですが、それでは正しい理解が得られません。
その点、本書は技術専門書なので、正確で説明の漏れがありません。

これからのIT技術の中核となる技術。

今後のためにも本書で理解を深めてはいかかでしょうか。

内容紹介

ビットコインとブロックチェーン 暗号通貨を支える技術

アンドレアス・M・アントノプロス (著), 今井 崇也/鳩貝 淳一郎 (翻訳)

世の中を変えるFinTechのバイブル、邦訳がついに登場!
「ブロックチェーン」に基づく暗号通貨「ビットコイン」の本格的な解説書。

ビットコインの背後にあるブロックチェーン、暗号理論、P2Pネットワーク等を詳細に記載し、グラフや具体例を示しながらわかりやすく解説している。類書にはない深い知識が得られる、ビットコイン、ブロックチェーンを理解するための必読書!

NTT出版 紹介文抜粋)

Tsutomu’s Review

原題に”Mastering Bitcoin”とあるように本書はビットコインの徹底した解説書であり、バイブル的存在でもあります。
解説は網羅的で、ビットコインのすべてを解説しているとても優秀な解説書と言えます。

本書は技術解説書ではあるのですが仕組みの解説だけではなく、技術についての本質的な理解が得られるように、言葉にするのが難しい概念的な説明にも踏み込み、より深く理解できるように解説をしています。
筆者はビットコインの持つ技術的側面だけでなく、その素晴らしい真の価値を理解してほしいのだと思います。

筆者は特に、ビットコインは信頼できない人たちの間で信用を形成することができる仕組みとして、とても画期的な発明であるとしています。
ここでのビットコインとは、暗号技術、P2Pネットワーク、ブロックチェーン、マイニングとコンセンサスなどのさまざまな技術要素の集合とその応用を含んでいます。
筆者はビットコインという言葉を、仮想通貨を表す名前というだけでなく、とても広い意味として使っています。
仮想通貨だけでなくビットコインの技術を元に発展していったさまざまなシステムのコア(核)となる技術の総称としてとらえているのかもしれません。
これからビットコインがさまざまに応用され、普及していくと考えているのでしょう。

暗号技術の発達により、電子的な署名が可能になり、その情報の発信者が誰であり(なりすましはできない)、発信した状態から改変されていないことが保証可能になりました。
しかし改変されていない、イコール、内容を信用して良いことにはなりません。
ネットワーク上では発信者が誰かわかってもその人を知らないことの方が多いのですから。
銀行残高なら銀行が管理しているので信用があるといえるでしょうし、発信者が信用できる知人であれば信用してもよいでしょう。
しかし管理者のいない電子的な仮想通貨では誰からの情報なら信用できるのでしょうか。
マイニングとコンセンサスは信頼関係のないネットワーク上で、誰もが信頼できる合意を形成できる画期的な発明と言えます。
この信頼を形成するという仕組みの用途は仮想通貨にとどまらない、とても大きな可能性を秘めています。

その本質的な価値を理解することで活用が広がると考えられるので、ぜひ本書で理解を深め、新たな応用への足掛かりとしてください。

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筆者紹介

“システム管理者のためのBookCafe” レビュアーのご紹介
●システム管理者の会 推進メンバー
システム管理者の会の企画・運営をする推進メンバ―が、会員の皆様にお奨めする本をご紹介してまいります。

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