システム管理者のためのBookCafe

Vol.68 最強のディズニーレッスン

概要

書籍のインク独特の香りを感じながら、出会ったことのない世界、新たな発見、体験してみませんか?

目次
内容紹介
Haru’s Review

ディズニーとドラえもん、ジブリ、アトムの違いは何でしょう?
なぜ、ドラえもん、ジブリ、アトムはディズニーになれなかったのでしょうか?
なぜ、ドラえもんやジブリはテーマパーク化したりしないのに、あのミッキーマウスだけが世界中で大もうけしているのでしょうか?

本書内にも書かれていますが、そもそもテーマパークにするなら、ドラえもんのほうがよっぽど面白い乗り物をつくることができたはずなのにドラえもん、もしくはラピュタも千と千尋も、テーマパークにはなれませんでした。結果的に、ドラえもんは世界中で偽物が出回り、大エンターテインメント帝国を築けなかったのに対し、ディズニーは今や時価総額20兆円規模の世界ナンバーワンのエンターテインメント企業として君臨しています。

本書では、このエンターテインメント帝国の成功から世界中で持続的な成長の秘訣と、ディズニーから学べる最強の働き方のエッセンスを、「楽しみつつ、夢見心地で学ぶこと」ができます。「ネコのドラえもんがネズミのミッキーに絶対勝てない50の理由」について興味がある方はぜひ読んでみてください。

内容紹介

最強のディズニーレッスン
– 世界中のグローバルエリートがディズニーで学んだ50箇条の魔法の仕事術 –

ムーギー キム 著/プロジェクト ディズニー 著

世界中のグローバルエリートたちが、ディズニーから学んだ教訓を一冊に。本書は、無味乾燥なビジネス書でもなければ、「涙と感動」を押しつけるディズニー礼賛本でもない。

ハーバード・ビジネススクール、インシアード、オックスフォードのディズニー研究者および、ディズニー本のベストセラー作家たちを結集して2年の歳月をかけ、ビジネス上の教訓を誰もが夢見心地で楽しく学べるよう、すべてディズニーストーリーに魔法で結び付けた“夢の国のビジネス書”。

フォレスト出版 紹介文抜粋)

Haru’s Review

本書はディズニーをトピックにしていますが、本質的には全てのビジネスパーソンに当てはまる「最強の働き方」を「夢の国」で学ぶ一冊です。具体的には、マインド(起業家精神)、企業戦略、リーガル(法務/契約)、サービスの真髄(人事戦略)の4章で構成されておりビジネスの基本としてそれぞれ堅苦しい内容になりがちなところをディズニーの舞台に応用した事例として説明されています。

第1章では、ディズニーの原点とそれに起因する「起業家精神」と「自己実現する生き方」の真髄についてディズニー創業者であるウォルト・ディズニーのディズニーランド建設に至った原点とその起業家精神に学べる教訓について書かれています。

第2章では、ディズニーの戦略から一般の企業やビジネスパーソンが学べることは何なのかについての調査分析をもとに「戦略・ビジョン」「提携・買収戦略」「リーダーシップ」「マーケティング」「テクノロジー」「組織戦略」の6つのテーマで書かれています。

第3章では、ディズニーの戦略的強さの中核である契約と法律上のトピックに関して「契約」「交渉」「法律・権利」「コンプライアンス」「ガバナンス」というビジネスパーソンにとって重要かつすぐに役立つ五大リーガル・トピックについて書かれています。

第4章では、東京ディズニーランドの最高水準のサービスを生み出す仕組みから学べる教訓を取り扱っています。中でもディズニーランドの世界最高水準とされるサービスを生み出す人材育成法から他人をハッピーにしたいと思っている人を集めて高いモチベーションで頑張る仕組みをつくるにはどうしたらいいかが書かれています。

リーガルの観点から書かれているものはあまり読んだことがなく新鮮な切り口だったので、個人的には第3章が一番興味のある内容でした。

なぜディズニーのネズミは世界中で成功したのにネコのドラえもんは日本だけで伸び悩んだのか?なぜディズニーは世界中で大きな利益を上げ続けているのか?その答えをとにかく掘り下げたビジネス本となっていますので、ディズニーが好きな方はもちろん、そうでない方も楽しめる一冊ではないでしょうか

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筆者紹介

“システム管理者のためのBookCafe” レビュアーのご紹介
●システム管理者の会 推進メンバー
システム管理者の会の企画・運営をする推進メンバ―が、会員の皆様にお奨めする本をご紹介してまいります。

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