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Vol.87 要領がよくないと思い込んでいる人のための仕事術図鑑

概要

書籍のインク独特の香りを感じながら、出会ったことのない世界、新たな発見、体験してみませんか?

目次
内容紹介
Shu’s Review

最近、仕事を引き受けすぎてパンクしていることがよくあります。
段取りがうまくないのでしょうか?優先順位づけがよくないのでしょうか?
せめて引き受けるときにパンク状態をすぐ伝えられたら、〆切りなり量なり交渉の余地があるのではないだろうか?
そんなときに読んでみました。

内容紹介

 

要領がよくないと思い込んでいる人のための仕事術図鑑


F太、小鳥 遊(共著)

 

□仕事を先送りしてしまう
□抜け漏れ・忘れ物が多い
□詰めが甘い
□段取りが苦手
□集中力がない
□人間関係が憂うつ

HPより 紹介文抜粋)

 

Shu’s Review

『本書は、自分の傾向はそのままに「やり方」で仕事への苦手意識を無くすことをお伝えするものです。』(「はじめに ~小鳥遊より~」より)

本書で書かれているのは、根性や心構えなどの精神論ではなく、「やり方」です。私にとって精神論の本は内容が入ってこなくて最後まで読めませんが、本書は悩みに対して「やり方」を用意してくれます。

「やり方」も簡単で取り組みやすいものが多く、文章や図でわかりやすく書いてあります。

ケースごとに図も含めて1、2ページなのですぐ読めてしまいました。

上に書いたとおり、仕事がパンクしていたり、段取りが悪くて思ったように進まなかったりということがよくあります。

私は普段、仕事をタスクに分割してTODOリストにしています。

この本のやり方ではさらに

  • 「相手のボールも書く」(自分のやることを明確化)
  • 「タスク全部に仮〆切りをつける」
  • 「一回〆切りを入れてみて、このタスクはもっと早く完了できそう、これはできなさそうとわかった時点で〆切りをずらすことを繰り返す」(スケジュール感を鍛える)
  • 「最初のタスクだけにまず注目」(全部見えるようにしていた)

をしていました。これならすぐに実践できそうです。

 

続いて一番の悩み「やることが多すぎて段取りどころじゃない」への対応は「NOといえるようになる」

いきなり、なんて難しいことを言うのでしょう。

しかし、ここまでで既に抱えている仕事のボリュームが見える化してるのでNOと言いやすいですよね、ということでした。

なるほど、まず仕事を増やさないよう交渉しようということですね。できるかなぁ?

 

読み進めていくと、他にも「あるある~」となったり「こんなやり方が」となったりする章もありました。

一番「おお!」となったのは「集中力がない」の章です。
集中力もないのです。もっと言うと、続かない。

今やっているタスクはあるけれど、あのタスクも気になるし、この新着メール通知も気になる、外の工事がうるさい、なんだか疲れてきちゃった などなど気が散っちゃう問題です。

こんなときには「集中力を持続させたい」「自分の行動を実況中継してみる」

最近はテレワークをしているため、いつものオフィスと違ってひとりごとも言えますので、声を出してみました。

「今、本を読んだ感想を書いているよ。」

作業中にやってみたところ、他の作業をつまみ食いすることが少なくなった気がします。

私に合っているやり方のようなので、これは継続してやってみます。

 

本書に書いてある「やり方」は取り組みやすいものが多いので、まずやってみて、継続するか他の方法を考えてみるか、検討を始めてみても良いのではないでしょうか。

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筆者紹介

“システム管理者のためのBookCafe” レビュアーのご紹介
●システム管理者の会 推進メンバー
システム管理者の会の企画・運営をする推進メンバ―が、会員の皆様にお奨めする本をご紹介してまいります。

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