はじめに
前回は「DXプロジェクト現場を支える伴走者の重要性について」というタイトルで、自分の職歴をお話ししながら、その経験をもとに、現場を支える伴走者がいることでDXプロジェクトが成功する確率が上がるのではないかということをお話させていただきました。
https://www.sysadmingroup.jp/kh/iot210/
今回は私のテクノロジー人生、技術への興味をお話しさせていただき(最近話題のChatGPT、画像生成系も)
DXエンジニア、DXコンサルタントに必要なマインドセットについて考えてみたことをお伝えさせていただきます。
私のテクノロジー人生、技術への興味
(1.小学生~高校生)-------------------------------
私のテクノロジーへの興味は小学生からスタートしました。
・MSX2+のBasicでFM音源作曲を始めたのが最初のきっかけです。
◎MSX2+
https://ja.wikipedia.org/wiki/MSX2%2B
このころはちょうど出始めのドラクエ3とかもファミコンでプレイしはじめていましたが、すぐFM音源でBasicを使ってゲーム音楽などを作っていました。
他にも簡単なプログラムをBasicで作成するなどしていました。
(2.大学生)-----------------------------------
当時Windows95が出たころ、アルバイトで貯めたお金でFMTOWNSを購入しました。
このころはグラフィックデザインツール(Shade)が出始めたころで、購入してデザイン研究をしたり、ソフトは忘れましたが、MIDIキーボードでDTM(DesktopMusic)をやり始めたりしていたころです。
◎Shade
https://shade3d.jp/
本当はゲーム会社に就職したかったことも理由の一つで、大学時代はバイトに勉学に、パソコン創作系に明け暮れました。
(3.社会人 20代)--------------------------------
25歳でシステム系の会社に再就職します。このときMicrosoftの開発ソフトを自腹で購入しています。
このときは3つのプロジェクトを掛け持ちしていて、作業が間に合わないので、私物のPCを会社に持って行きJavaの開発しつつBuildするとかをやっていました。(今では情報セキュリティ的にありえないですが)
また、CMS(コンテンツ管理システム)といったシステム(最近で言うとWebのローコード化の先駆け?)的なものも増えてきて、社員向けにWebの構築もしていました。
全て未経験のため、自力で調べながら作っていました。
◎Xoops Cube
https://ja.wikipedia.org/wiki/XOOPS_Cube
(4.社会人 30代、40代)-----------------------------
このころになると、技術系資格もそれなりに、開発言語も様々経験し、
インフラ系の知識やデータベースの知識など幅広く理解をするようになっていきます。
20代から30代にかけては、Linuxサーバへの興味から自宅にサーバ構築していました。
40代になると研究開発の部署でさらに自分でも研究を始めましたし、
本を共著で出版させていただいたり、ロボット・IoT専門人材育成という形で講師などもさせていただけるようになりました。
【過去の研究(一例)】
◎物体検出の研究(YOLO、OpenCV、Mask R-CNN)
https://qiita.com/jinsights/items/1d8f1087b81dc08a3fb3
https://qiita.com/jinsights/items/6d005277addc3878cc8e
→物体がどこにいるかを画像のみで検知する技術。Beaconが受け取る電波で位置を検出する研究を前職の会社でしていたのですが、
画像だけでなければ実際業務では使えないかもと考え、自分で研究しました。
◎人物姿勢推定の研究(OpenPose)
https://qiita.com/jinsights/items/71510d24341d00708d1e
→人物がどのような動きをしているかの研究。Openposeもかなり面白い研究でした。
◎IoTの研究(IoTとNode-RED)
https://qiita.com/jinsights/items/56a214cf8d379b09daa9
→勉強会に参加しながら気が付けば、ロボット・IoT専門人材育成という形で講師などもさせていただけるように。
◎Googleカレンダー自動化(GoogleAppsScript)
https://qiita.com/jinsights/items/70aff4e328f23764a967
→大したコード書いていませんが、簡単にできます。
◎Unity(クラウドを用いたVR空間でのAIチャットボットソフト、Vuforia検証、TensorFlow DeepLearning)
https://qiita.com/jinsights/items/0dcb0e2997b096ad1d82
https://qiita.com/jinsights/items/ae19d4c728984b37d27d
https://qiita.com/jinsights/items/935426abf5ea9c1a8b2f
→UnityちゃんというUnityのアイドルがいるのですが、そのキャラを用いたチャットボットの開発。また、TensorFlowを用いたDLの研究。
◎VR(Oculus Goでユニティちゃんライブステージを動かす、画面共有)
https://qiita.com/jinsights/items/bd552daf16a73a36f254
https://qiita.com/jinsights/items/6be3dab933b805fa7dca
→人によってはえっ?と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、ゲーム開発者を目指していたのであまり抵抗なく普通に検証していました。
Metaverse収束してしまったので、最近はあまりできていません。
◎Microsoft AzureMachine Learning(回帰分析)
https://qiita.com/jinsights/items/76855a49e708f1d517c8
→AI関連の資格を取得し始めたのもこのころで、こういった知識を習得しています。
◎画像生成系、Stable Diffusion
https://qiita.com/jinsights/items/62a3180ef6584c16aa31
→Google Colaboratory使えば簡単にできますが、最近制約が出てきています。
◎Creative Reality Studio (D-ID):人工知能を活用して、個人の顔の保護を強化するソフトウェア。
https://qiita.com/jinsights/items/83482ca8643b8facaeb8
→まだまだ不気味の谷を越えられている感じはなさそうです。
また、記事は書けてないのですが、
<テキスト生成、LLM>
◎ChatGPT
◎Baad
→皆さまご存知。最近ChatGPTはCustom InstructionsやVoice Control for ChatGPTで遊んでいます。
<GenerativeAI PPT自動作成>
◎SlideGPT:10倍速のプレゼン作成!「SlidesGPT」で超効率化!
→ただ残念ながら最近有料化してしまいました。
<AIビデオジェネレータ>
◎HeyGen:書いた文章を元に、AIアバターがその文章を読み上げる動画を作成するAIビデオジェネレータ
→試験的に作成してみましたが完成度は非常に高くそのまま使えるレベルです。不気味の谷も超えている印象です。
下記のスイス「AIお天気お姉さん」も↑のHeyGenで作成されています。
https://youtu.be/bHniCgwhrWY
<GenerativeAI 画像生成>
◎Seaart.ai:誰でも簡単に画像生成できるソフト
→たまにふらっとほしい画像があるときに立ち寄って必要な画像を作成しています。最近制限が付くようになりましたが、プロンプトが簡単になっています。
<テキスト読み上げソフト>
◎VOICEVOX
◎CoeFont
→いずれもYoutube、Twitchなどの動画配信でのテスト検証をし始めています。
<ローコード開発プラットフォーム>
◎Pleasanter
→自宅PCに入れて、APICallしてデータを投入して、あと画面UIをカスタマイズして実践的なツールとして使えないかを検証しています。
このように私は、幅広い製品、技術に興味があり、諸々組み合わせて何かできないかと様々な工夫をしています。
手前味噌で恐縮ですが、新しいソフトウェアの情報収集という観点でも、アンテナが張れているような気がしております。
DXエンジニア、DXコンサルタントに必要なマインドセットとは?
現在テクノロジーコンサルタントとして私がお仕事できているのも、以下のようなマインドセットがあるから、継続してお仕事できているのではないかと考えております。
1.チャレンジ精神、新しい技術への興味
DXエンジニア、DXコンサルタントは、自分のスキルや知識をもとにして新しいシステムを構築しますので、新しいことに手を動かしながら挑戦しようとする気持ちが重要です。
現状に満足せず物事を追求できる人がDXエンジニアに向いていると私は考えております。
2.課題設定力、解決力
DXを推進する際は、課題を発見して仮説を立てたうえで、自分たちの技術を駆使して解決を目指しますので、課題の発見がDX推進の起点になります。
DXエンジニア、DXコンサルタントには課題を見つけるマインドセットが必要ではないかと私は考えております。
3.巻き込み力、推進力
DXは1人では推進できません。周囲を巻き込みながら行動する必要がありますので、仲間を尊重し、意見交換しながら必要な取り組みを進めていかなければなりません。
こういったマインドセットを身に着けるには、このマインドセットをお持ちの方と一緒に仕事をしていくことで自然と身についたりすることもあるのではないかと考えております。
最後に
近年、私はDX推進の現場ITチームリードとして、システム、ツール導入におけるプロジェクト管理(PM)、およびGo Live後の課題発生時の解決、
自らも手を動かしながら顧客レベルでテクノロジー領域におけるアドバイザーを担っており、テクノロジードリブンでのコンサルティングならびにエンジニアリング力をたよりに、日々仕事に励んでおります。
クイックにビジネスに還元していかなければならないことも多く、制約条件も多い中で、リードという責任を感じつつも、様々なことにチャレンジできることに喜びを感じています。
ただ最近で申し上げると、Z世代との世代ギャップをよく感じており、
◎素直に自分が思っていることを表に出して話す(つまらない話も)
◎ランチ会企画、呑み会企画で一緒に行く
◎組織内の1 on 1
して、お互いの考えを合わせる努力をしたり、私の精神の若さを維持したりしております・・。時には若手から教えてもらったりもあります。若い方と会話するのは本当に楽しい!
これも、若い人からもいろんなことを吸収できる、年齢関係なくその道の師として仰げる、そんな私の独自のマインドセットが成せる業なのかもしれません。
長文お付き合いいただき誠にありがとうございました。
最後に本内容は私個人の見解に基づくものであり、所属する組織の公式見解ではないことを申し添えさせていただきます。
連載一覧
筆者紹介
(一般社団法人 日本ITストラテジスト協会 理事)
福岡市在住。
SI経験・DX(IoT/AI/xR/RPA)・新規事業開発経験を活かし、先端的なDigital技術活用によるBPR支援に従事。
【主な著書(いずれも共著)】
「IoT しくみと技術がしっかりわかる教科書」 技術評論社
【講師、講演歴】
・ロボット・IoT専門人材育成 講師(IoT推進ラボ)
・ET&IoT West(ナノオプトメディア)
・FukuokaIntegrationX ファシリテータ(FIX事務局、福岡市IoTコンソーシアム)
https://www.youtube.com/channel/UCbkle3SGyvz6XZeuYWeILhw/
・IoT Business Transformation講師(福岡市IoTコンソーシアム)
・IoT検定・IoTリテラシーWG講師(福岡市IoTコンソーシアム)
・大阪デザイン&ITテクノロジー専門学校 特別講師
【情報】
Twitter(@VMA_Japan)
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