システム管理者の会では12月8日(金)に、第4回 IT女子座談会 ~マネージャーが語る「IT女子のキニナルアレコレ」~を開催いたしました。
「IT女子座談会」は、「ITに携わる女性」にフォーカスをして、登壇者同士で赤裸々にトークしていただく座談会です。
独立行政法人情報処理推進機構(IPA)のIT人材白書によると、
2019年度の調査で国内IT企業の約1,000社のうち9割以上が人材不足と回答しました。
顧客となる事業会社もDX推進でIT人材を求めているため、
スキルを身に付けたIT女性が活躍する余地は大きいです。
異業種からの転職だけでなく、社内でIT分野への転身を目指す女性もいるため、
「ITに携わる女性」にフォーカスをして、登壇者同士で胸のうちを赤裸々に語り合う内容となっています。
座談会開催前のご案内
・視聴のあたりの諸ご案内事項について
・「システム管理者の会」について
Web配信による座談会のため、ご参加ご視聴をしていただくためのご案内をいたしました。
また、主催である「システム管理者の会」の概要および、活動についてのご案内をいたしました。
座談会開催
登壇者、自己紹介
モデレーター:株式会社山櫻 笠原 祥子 様
パネリスト:株式会社日立ソリューションズ 月折 郷子 様
パネリスト:アステリア株式会社 松浦 真弓 様
座談会の本編として、モデレータおよびご登壇者の合計3名様のプロフィールおよび
仕事、プライベートのお取り組みをお聞かせいただきました。
本編の動画に関しましては、下記URL先からご確認をお願いいたします。
※「会員限定」となります。
https://www.sysadmingroup.jp/event_seminar/movie/
・トークテーマ①:「コミュニケーション・接し方」
日立ソリューションズ月折様:縦横斜めの交流促進
色々と会社として取り組んでいますが、その中のトピックをご紹介します。
① コミュニケーション施策
「繋がる」ということでは、事業部タウンホールミーティングをはじめ、ランチ会や雑談・相談の場(通称「ざっそう」)にて、オフライン、オンラインどちらでもコミュニケーションが取れるよう工夫しています。
② 一体感醸成イベントとして
当事業部に選手が所属していることもあり、事業部の社員が一体感を持って、同僚の女子ソフトボールチームの応援をしにいくこともあります。
他には、女性本部長会などを実施したりするなど、DEI推進を行っています。
さまざまな観点、接点でコミュニケーションが取れるように「縦横斜め」で連携できるようにしています。
アステリア松浦様:「ありがとう」を伝えよう
コロナ流行の時期は97%のテレワーク率だったこともあり、
従ってZoomを用いた月次のミーティングをオンラインで開催する以外に、全体での会議、その後に任意で、1グループ5名程度にグループ会議(雑談)をする取り組みもあります。中でも特徴的な会社の取り組みをご紹介します。
① 「Chrono Coin」によるコミュニケーションの活性化
ビジネスチャットで使える自社開発のサンクスカードサービス「Chrono Coin」を用いて「気にしているよ」「ありがとう」という意思表示で、アイコンやボタンをリターンすることが可能。気軽にコミュニケーションを取れるようにしている。
② 「社長のおごりワイン」
粋な取り組みとして、同じ誕生月の人が集まるランチ会だけでなく「社長のおごりワイン」というサービスがある。
定時後に社員同士やお客様と繋がるというキッカケに有効活用している。。
③ 誕生日にお花をプレゼント
社員の誕生日にお花のプレゼントが届く。社員とその家族に楽しみにしてもらえるような「ありがとう・感謝」を届けることを実践している。
そのほか、日立ソリューションズ様でも、社長との距離が近づく懇親会が開催されていることや、
システムを活用し、「同僚・部下・上司へ感謝や行動における称賛のコメントやポイン
松浦様は大学講師として、学生とのコミュニケーションについて、笑顔で明るく元気に挨拶する以外にも、アンケートを毎回取得し質問を次回の講義冒頭で紹介するといった、シャイでも意見交換がしやすい工夫をしていらっしゃるそうです。
・トークテーマ②:「子育て・介護」「子育て・介護」
日立ソリューションズ月折様:子育ても、介護も、仕事も!
DEI推進をしており、「すべての従業員の個性を開花させる企業文化/風土の実現」に向けて、さまざまな施策を導入しています。
DEI推進というとことで女性に向けた取り組みもありますが、ライブチャットを活用して介護の相談窓口を設けるなどの性別無関係の取り組みもしています。
本プログラムで勉強したことを通じて、自身の親の介護にも役立ちました。。
子育てに関してもさまざまな制度を設けており、最近の注力は「男性の育休」で、取得率が9割近い状態になっています。
特に30歳前後の男性では本制度を使うのが「当たり前」になりつつあります。
自身としては、ワークライフヒストリーを作成して、後輩社員に紹介しています。
そこではモチベーションの浮き沈みと、その時に起こったことを明記しています。
アステリア松浦様:頼れる協力者・理解者の存在
介護については今後の取り組みになると思うという前提で、今回は「子育て」にフォーカスして、実体験をご紹介します。
パートナーが古くからの付き合いなので、互いのことに関して理解が深く、
また互いの両親も近い距離にいるので、色々とフォローできることが多いです。
コロナの影響で仕事に影響が出てしまった時にはお互いに励ましあっていました。
最近では、家族旅行でビジネスの現場へ赴くといったことをしています。
例えば、家族でのワーケーションの発展型で、ジビエに関して勉強したり料理を一緒に食べたりするなどをして、社会学習をしながらも自分のビジネスにつながるような取り組みをしています。
・トークテーマ③:「キャリア形成・苦労話」
日立ソリューションズ月折様:更年期で絶不調…
苦労はワークライフヒストリーでも説明しましたが、更年期障害ということで、身体の不調があらわれたことです。
キャリアということでは、部署が変わることがなく、周囲の協力の賜物で目標達成を続けることができました。
絶不調の時は周囲からも見るからに不調ということで、心配をされるほどでしたが、色々とアドバイスをいただき、時には社外の主治医の診察なども受け、少しずつ回復したと思います。
この手の話題は女性も経験できない、知らない人が多いので、男性はもっと知らない方が多い印象です。
自身はこれらの経験を活かして、社員への啓蒙活動もしています。
また、マネージャーになると業績管理をすることが増えたため簿記などを勉強していました。
その経験も今に活きているので、取り組んだことがない方にはオススメです。
アステリア松浦様:つらい経験も成長のチャンス
何度か転職を経験しています。
1社目の商社では、カスタマーサポートという職種で天職だと思うほど楽しかったです。
しかし事業がクローズされることになり、他の事業へ。カスタマーサポートという点では似ていたかもしれませんが、その分野の専門知識もなく苦労しました。
その後、ベンチャー企業へ転職しいろいろと経験しました。仕事もプライベートも充実していました。
出産を経験した後に復帰しようと考えていましたが、後輩が自分の仕事を引き継いでいたため自分は別の業務を行うことになり、コミュニティ主催などを経験しました。
振り返ってみれば、当時、
・トークテーマ④:「業務効率化・事例」
日立ソリューションズ月折様:ハイブリッドで分散開発
全国拠点、海外にも拠点がありテレワークをしながら開発をしています。
テレワークには賛否あると思いますが、ミーティングの質は高まったと感じています。
ミーティングに関しては、先述の通り「1on1」の実施も行っており、オンライン、対面のいずれでもコミュニケーションが取れるようにしています。
アステリア松浦様:ウェルビーイングの実践
月次や週次のミーティングはあり、月次のミーティングは出社して行っています。
顔合わせをしたときに「顔色が悪くないかな」と確認したり「週末にしたこと」などを聞いたりと雑談の過程を経て、本題に入るといった工夫をしています。
「ウェルビーイング」を実践するということでさまざまな取り組みがあります。
今回の座談会では、2つトピックをご紹介します。
ウェルビーイングの取り組みの例として、ワーケーションを実践しています。
熊本、沖縄、秋田で地域連携ワーケーションを実践する他、軽井沢に初の「リゾートオフィス」をグランドオープンしました。自然に囲まれてリラックスした環境ということもあり、集中して仕事に取り組めるようになっています。
また、
自社の業務にフィットするモバイルアプリをノーコードで作成・活用できるクラウドサービスを展開しており、社員が自ら発案した体調管理(体温管理)アプリや、グルメマップアプリを作っています。また、「勤怠連絡」
各々がサービスを提供する会社だからこそかもしれませんが、
アステリア様のように社員が色々と発案する社風があり、社員一人一人と会社のトップ方針、周囲の支える雰囲気が特徴的であったり、
日立ソリューションズ様のような「SXアイデアソン」といったDXやAX(AIを利用したトランスフォーメーション)などを社内で発案する取り組みの啓蒙についても伺うことができました。
座談会終了前のご案内
・アンケートご案内
・「システム管理者の会」からのご案内
座談会のクロージングということで、アンケートをご案内しました。
「システム管理者の会」からは、2月中旬開催予定の「コンテンツ執筆者による座談会(仮)」に関してご案内をいたしました。
「認定講座」についてはこちらをご参照ください。
「システム管理者アワード」についてはこちらをご参照ください。