システム管理者の育児休暇_パパ編

第5回 育休からの復帰

概要

企業のシステムを支えるだけが仕事ではありません。
今や家庭内でも大活躍!
システム管理者であり2児の父でもある30代男性の2度目の育児休暇をレポートします。

 

目次
はじめに
久々の仕事
同僚からの反応
家庭環境
育休の経験が仕事に活きたのか
おわりに

はじめに

さてさて、育休コラムも今回で5回目です。好意的なご意見もいただけているようでうれしいです。大変励みになっております。ありがとうございます!(もっとくれ)

第5回は約半年の育休から復職したらどうだったのかをテーマにしています。仕事のこと、同僚からの反応、家庭環境、育休の経験がどう仕事に活きたのかについて書いていきます。今回もいつものように、軽い内容なので気楽な感じで読んでいただければと思います。

 

久々の仕事

復職初日はどうなることかとドキドキしていましたが、さすがに初日ということもあり、あまり忙しくはなかったです。自分が休んでいた間に変更があったポイントのおさらいをして17時半頃に終わった…はずだったのですが、夜中に会社のスマホがなって緊急の対応をお願いされました。

ずいぶん手荒い歓迎だなと思いましたが、自分が必要とされている感じを得られたので少しの安心感もありました。

当初は久しぶりの仕事で戸惑うこともありましたが、少しすると以前と同様の働きができるようになりました。腕が鈍ったみたいな感覚はほとんどなかったです。むしろ良いリフレッシュを挟んで、思考が前よりクリアになった感覚でした。

でも時間が経つにつれて、「あれ? なんか勘違いかも?」と気づき始めました。最初は手持ちの仕事がゼロからのスタートだったので、一つ一つの案件に集中できたのですが、仕事が増えてくると、「あれもこれも」と忙しくなって、計画通りにはいかなくなってきました。質問、依頼、不具合対応など、突然の仕事がどんどん入ってきて、気づいたら本来やるはずだった仕事が全く進んでいない…これぞシス管の日常ですよね!?笑

でもこの大変さこそがシス管の醍醐味だとも思います。予測不可能な毎日が、実は私たちの仕事を面白くしているのではないでしょうか。困難を乗り越えるたびに達成感と、自分が成長している実感が得られる。そんな満足度の高い日々が戻ってきました。

 

同僚からの反応

同僚の皆さんは私が休んでいる間に少なからず業務負荷がかかっていたと思いますが、少しも文句を言わずに迎え入れてくれました。上司が私の代わりの人員を外部業者からアサインしていてくれたので皆さんの負担がある程度は軽減されていたというのもあると思いますが、不在の間を支えてくれた同僚の皆さんには本当に感謝です。私も誰かが育休を取ったときは、同じようにサポートしようと心に決めました。

また、これは私が残した成果ではないのですが、私が育休を取った間に私の業務を代行していた後輩がすさまじく成長していました。もはや私の存在価値は無に帰していました。笑
長期の育休をとることは組織にとってマイナスというような印象の方もいるかもしれませんが、結果的に組織の成長につながる可能性もあることを書いておきたいと思います。

 

家庭環境

私は半年、妻は1年間の育休を取得していました。育休中、遠方の義実家に住まわせてもらっていたのですが、あまりにも居心地が良かったので復職後も住まわせてもらいたいなとひそかに思っていました。

コロナ禍のおかげでリモートワークができるようになり、復職後も義実家での生活を続けられました。義両親に色々と助けてもらえて、本当にありがたかったです。

妻はリモートワークができない職種なので、妻が復職してからは元々住んでいた大阪に戻り、家族三人での生活が始まりました。義実家に住んでいた頃は大人四人で子ども一人をみていて余裕がありましたが、大人二人だけで育児をする生活になり、目に見えて自分の自由時間が減ったのはしんどかったです。

この時に育児の大変さというものを初めて実感したように思います。子どもの方もたくさんの大人がちやほやしてくれる小さな王様状態から一般家庭の子に降格して、きっと戸惑っていたことと思います。笑

 

育休の経験が仕事に活きたのか

育休中の経験が仕事に活きたのはモチベーションの向上というのが一番大きかったと思います。前回のコラムで書いた通り、仕事から離れた育休という時間の中で自分がシス管という仕事を本当に気に入っていることが分かりました。そのおかげで職場に戻ってからも改めて楽しく働くことができました。

モチベーション向上の他にも、育休中に鍛えた英語力を活かせる機会もありました。海外との会議に参加したのですが、以前に比べると理解できる、話せる内容が増えました。まだまだ高等な議論ができるレベルには至っていませんが、自分なりにはかなり進歩しました。

個人的な体験談にはなりますが、育休中の経験が直接的に仕事役に立ったので、休むことが一概に悪いことではないなと思いました。

 

おわりに

(同僚や家族のサポートがあってのことですが)仕事にスムーズに復帰できたので、育休をとって良かったなという気持ちがより一層深まりました。ただ、一つだけ悔いの残ったことがあります。

休んでいる間に自分の部署で部長の交代、上司の海外赴任、同僚の退職があったのですが、直接のご挨拶ができないままでお別れとなってしまいました。とても寂しかったですが、シス管という狭い世界なので、きっとどこかでまた会える機会があるだろうと期待しています。

最後に次回のテーマを予告させてもらいます。

私は4月に職場に戻ったのですが、夏頃には妻の妊娠が判明していました。「第二子ができたらまた育休を取ろう」と決めていたものの、復職からあまりにもすぐのことで、こんな短期間に連続でとっていいものだろうかという葛藤がありました。

しかし、上司や同僚たちの温かい後押しもあり、最終的には1年の育休を取得しました。そのあたりのエピソードについて書いていきたいと思います。

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筆者紹介

UK
新卒から10年以上シス管として働く30代のパパ。
1年間の育休を取得して2人の息子と楽しく過ごす日々。
男性の長期育休について情報発信し、取得を応援できればと考えている。

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