システム管理者のためのBookCafe

Vol.80 「すぐ決まる組織」のつくり方

概要

書籍のインク独特の香りを感じながら、出会ったことのない世界、新たな発見、体験してみませんか?

目次
内容紹介
Masaaki’s Review

昨今、デジタルトランスフォーメーションが進むなか、お客様のニーズを的確に捉え、さらなる価値を提供し続けることが企業には求められています。
それを実現するには、意思決定のスピード、サービスを提供するまでの時間をいかに短くするかが重要だと私は考えています。
そこで出会ったのが、この一冊です。

 

内容紹介

 

想定外でも迷わない!OODAマネジメント
「すぐ決まる組織」のつくり方


入江 仁之 (いりえ・ひろゆき) 著

 
  • 経営幹部から社員まで、他者の模倣や前例の踏襲しか頭にない
  • 計画立案、書類作成、報告、決裁などに時間がかかり、肝心の仕事ができていない
  • 社内会議や資料作成など、社内向けの仕事に忙殺されている
  • 採用した優秀な社員が不公平な人事に夢をなくして、辞めている

フォレスト出版株式会社 紹介文抜粋)

 

Masaaki’s Review

IT企業の営業として働く私は、これまでは「自分の評価」「自分の目標」「売上をどう達成するか」などの思考に基づき、活動をしてきたことが多くありました。しかし、サービス化時代では、顧客は「目標が達成できればよい」、その過程は問わないケースが多く見受けられます。

そのため、顧客の目標達成(それが価値)を実現するために、どんなサービスを提供するのか、という考え方が大事だと考え、今では考え方を改めました。※現実は、理想通りに運ばないケースもありますが・・・

本書を読み、世の中の実態と照らし合わせたときに、大きく感じたことが1つあります。
それは、「会社全体が同じ目標を持ち、マインドを変え、顧客のために何ができるか、そのための指標はこうあるべきだ」という会社全体のビジネス構造を変えていかなければいけない。

本書で挙げられている例に「子どものいない夫婦が、お子様ランチを頼んだ。実は、亡くなった子どもの誕生日だった」という一説があります。これまでは企業が決めているルールに従い、従業員も働くといった場面が多く、最大限のサービスを提供できていませんでした。しかし、顧客の価値を共有することにより、最大限のサービスに変化させることができると感じました。

ただ、上記対応はすべての人が同じマインドを持っていなければ、従業員によって、提供できるサービスが異なることになります。
そのため、マインドを変えていくことはとても重要だと考えました。

また、本書に挙げられている例を読み、私は下記のように考えました。

「自分の目的・目標」のために仕事をするのではなく、「顧客の目標を達成するために自分がいる」、その顧客の目標が達成できると対価をもらえる。こういった考え方に変わっていかなければいけない。
企業で働く1人、1人のマインドを変えて、経済を回すことで、より価値の高いサービスを受けることができ、提供できるようにもなる。それが、これからの日本経済にとって必要なことなのではないか。

私が感じた「マインドを変える」ことを実現していくための理論として、OODAマネジメントは、かなり参考になります。
顧客に最大限のサービスを提供するための戦略理論として、利用できる理論だと私は考えます。

みなさんが自分の働く職場をイメージしたときに、顧客を意識した活動を行っている方々はどのくらいおりますでしょうか。
今後の日本経済を活性化させていくには、OODAマネジメントが必要かもしれません。

上記に共感できる方がいましたら、ぜひ本書を読んでみてください。

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筆者紹介

“システム管理者のためのBookCafe” レビュアーのご紹介
●システム管理者の会 推進メンバー
システム管理者の会の企画・運営をする推進メンバ―が、会員の皆様にお奨めする本をご紹介してまいります。

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