システム管理者のためのBookCafe

Vol.25 IT時代の実務日本語スタイルブック

概要

書籍のインク独特の香りを感じながら、出会ったことのない世界、新たな発見、体験してみませんか?

目次
分かりやすい文章を書くためのノウハウ集
内容紹介
Eri’s Review

分かりやすい文章を書くためのノウハウ集

実務文書の作成は、特に仕事をしている方は、避けて通ることはできません。
分かりやすさを意識して十分に注意したつもりでも、
情報が正確に読み手に伝わらなかった経験は、誰にでもあると思います。
しかしながら、実務文書は小説などの創作文書とは違い、
技術やノウハウによって分かりやすく書けるようになります。
本書は、実務翻訳家として日々分かりやすい日本語に向き合う著者の、
「書きやすく、読みやすい」、実務文書の作成ノウハウ集です。

 

内容紹介

『IT時代の実務日本語スタイルブック』 

山本ゆうじ/著
ベレ出版


ビジネスや学校で分かりやすくすっきり読める日本語を書く力が求められています。本書は説明文、報告書、論文などまとまった長さの文章作成をする方に特にお勧めです。文章を簡潔に論理的に書くにはどうするのか、説得力があり分かりやすい日本語を書くためにはどのようにすればいいのかについて合理的で明確な指針を示します。
またIT時代の日本語の表記法についてどうすれば電子文書の利点を活かすことができるのかを徹底解説します。

(べレ出版紹介より)

 

Eri’s Review

分かりやすい文章を書くには「技術」がいる


日本人が日本語で文章を書く。そこにどんな技が必要なのかと思いますが、
本書を読むとそれが「技術」であることが理解できます。
「分かりやすい文章」とは、読み手に、同じ情報を正確に伝えられる文章です。
言葉にすると簡単に見えますが、表記方法、用語、表現・・様々な要因で、
文章はすぐにあいまいになります。
「分かりやすい」実務文書を作成するためには、一文一文を精査し、
あいまいさを排除しなければいけません。
それは誰もが当たり前にできることではなく、学んで習得する「技術」です。

 

実情に即したノウハウを提供してくれる

 

本書には、「分かりやすい」文章を書くためのポイントが記載されています。


● 一文は100字以内で書く
● 主語(動作対象)を明確にする
● 読点(、)で分かりやすくする
などがその一例ですが、個人レベルでもすぐにでも取り入れることができます。


また多くの悪例も掲載されています。
同じような文章を書いたことがある身としてはドキリとさせられますが、
改善された例に従って、自分の文章の書き方を変えていくことができます。


既存の文書の用語の統一など、工数や費用がかかる内容については、
用語が出てくる頻度や、問題を起こす可能性が高いものから対応するなど、
実情に即したノウハウが記載されています。

 

誰もが悪例通りの文章を書いたことがあるはず

 

本書に出てくるポイントや悪例をみるにつれ、
自分がこれまでに書いてきた文章を思い返さずにはいられませんでした。
(自分が書いたのに似た文章が、×(悪例)印つきで紹介されている・・)
しかしながら、技術である以上、習得することができるはずです。


まずは、この文章の一文を確実に100字以内にするところから、
分かりやすい文章を書ける人間への第一歩を踏み出そうと思います。

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筆者紹介

“システム管理者のためのBookCafe” レビュアーのご紹介
●システム管理者の会 推進メンバー
システム管理者の会の企画・運営をする推進メンバ―が、会員の皆様にお奨めする本をご紹介してまいります。

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