システムとそれを繋ぐネットワーク、便利な時代になったものです。社内は言うまでもなく、社外でもさまざまな情報を入手できます。業務はこのネットワークを使ってやりとりし、迅速かつ効率よく行われています。総称してICTと呼ばれていますが、技術の塊です。ただ、忘れてはならないのが、ICTは手段であることです。物やサービスを売り買いするというビジネスの基本的な部分は変わっていません。ICTを提供する側にとって、この基本部分は手段でもあり目的でもあるわけですが、多くの会社にとって見ればやはり手段です。この手段をいかにうまく動かし続けることができるかが、システム部門の責任になっています。
しかし、こんなに様々なデバイスや通信手段が登場してくると管理する側は大変です。ひとたび障害が発生すると、業務および社会に与える影響が小さくないからです。復旧までに要する時間が長引けば長引くほど致命傷になるかもしれません。みなさんの管理者としての立場は多かれ少なかれこんな感じでしょう。24時間稼動しているシステムを世話している方は尚更です。
本来、こんな大事な手段を管理している皆さんはもう少し大切にされるべきだと思います。ICTの初めの頃は確かにそうだったそうです。ただ手段は手段でしかないのも事実なので、いかに目的に近づけられるかを考える必要があります。
自らICTを活用して、仕事のヒントに触れる機会をもっと増やそうという試みがこのシステム管理者の会の目的なのです。個人のスキルを向上するために、みんなの知恵を繋いでみようとしています。我々システム管理者の会推進委員メンバーも人と人の繋がりから始まりました。そしてその繋がりをもっともっと広げたいと思っています。
ただバーチャルな繋がりだけでなく、リアルな繋がりも重要です。皆さんももっと隣にいる人と話してみましょう。どこかのイベント会場でたまたま隣になった人でも良いのです。1000人話せば2、3人は貴方に有益な人が見つけられるはずです。その人たちが経験や考え方やアドバイスをくれます。そして自ら行動し、これは良かった、助かったと感じたら、次は貴方が教えてあげる番です。元気な日本の未来のために・・・
エステー株式会社 ITグループ部長 山本 加津志
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筆者紹介
エステー株式会社
コーポレートスタッフ部門ITグループ部長
1981年エステー化学株式会社入社。営業、広報、宣伝等を経験し、現職に至る。レガシーマイグレーションにより基幹システムのオープン化を実施。
必要に迫られた結果ですがDIYを趣味としており電動工具を多数所有しています。
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