ITシステム運用のアウトソーシングに限らず、どのような契約の場合でも、実施前には、発注する側も受注する側も、「もの」をみる際に「薔薇色」のレンズを通した状態になり、
実際の運用が始まった時には、
「こんなはずじゃなかった・・・」
「契約する前はいいことをばかりをいって・・・」
「これなら、前の方がよかった・・・」
などといった、不満や愚痴がでてしまうケースが多々あります。
このコーナーでは、実際にアウトソーシングを実施した発注者側からの「声」、受注者側のアウトソーサーからの「声」を、お聞きした内容について、なるべく「生に近いかたち」でお伝えします。ケーススタデイを通して、現在の業務「カイゼン」や今後アウトソーシングを実施する際の事前確認のテンプレートとして活用していただけるような情報を提供いたします。
さて、今回は、「アウトソーシングを実施するときのチェックポイント」実践編の第1回として、基幹業務を外部にアウトソーシング委託する際の
役割体制、業務項目
発注者側の役割、受注者側の役割
について整理します。
アウトソーシングを実施する際に整理する 役割体制、業務項目
[1]アウトソーシング 実施時の役割体制図(例)を以下に示します。
発注者側、受注者側の責任窓口の明確化がポイントとなります
アウトソーシングを受注する側の体制については、担当体制の名称等が若干違う場合もあります
表1.ITシステム運用アウトソーシング 実施時の役割体制図(例)
[2]アウトソーシングを実施する際に発生する業務項目(例)を以下に示します。
5つのカテゴリーに分けて、業務を整理します。
表2.ITシステム運用アウトソーシング 実施時の業務項目(例)
アウトソーシングを実施する際に整理する 発注者側の役割、受注者側の役割
[1]上記2.の項目をさらに詳細にわけ、発注者側・受注者側の役割分担を整理します
管理業務
システム維持管理業務
ネットワーク管理業務
運用業務
オペレーション業務
今回、提供した内容をさらにブレークダウンした情報が必要な場合は、シスドック担当までお問い合わせください。
次回(7月上旬予定)は、実践編の第2回として、
実施にあたっての事前に実施すべき項目 ・・ヒアリング項目、確認項目
実施後に発生する諸問題と解決事例
を掲載いたします。
連載一覧
筆者紹介
運用プロフェッショナルサービスグループ
佐藤陽一
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