情シス業務(プロジェクト)を適切に推進するにあたっては“目線合わせ”が最重要である 資産管理ツールやVPNの導入、各種セキュリティ関連の運用ルール施行および運用徹底にあたっては、システム管理者・現場担当者双方で目線(目的)を揃えておくべきである。 情シス業務は利益追求を命題とする営利企業において優先度を下げられがちであり、本来なら真っ先に取り組むべきプロジェクトがなおざりにされた経験があるシステム管理者も少なくないと推察する。 結論、その状況を打開するためにもっとも重要なことは“目線合わせ”である。 すなわち、システム管理者とその他メンバー(主に意思決定権を持つレイヤー)とで ・目的:理想的な状況と現状、そのギャップの認識 ・ソリューションおよび妥当性:提案/推進するプロジェクトがギャップ解消(課題解決)に繋がるロジック ・詳細背景:プロジェクト推進によって得られるメリットおよび未対応時に想定されるリスクの理解 少なくとも、この3点について共通認識を醸成し、合意形成をとる必要があるのだ。 なぜなら、情シス業務が思うように進まない=現場サイドに正しく受け入れられていない状況における課題は、プロジェクトの価値や緊急性について府理解が生じている点にあるから。 具体的にはキックオフミーティングを開催してディスカッションを重ねたり、定期的に説明機会を設けたりするなどが望ましい。 反対に、プロジェクト推進にあたって現場サイドに端的な指示を申し伝えるだけに留まったり、利益やコストといった観点を失念していたりすると、本来やるべきことを正しく推進することは各段に難しくなる。