2015年7月10日(金)、今年も「システム管理者感謝の日イベント」を開催し、総勢412名の方にご参加いただきました。
今年のテーマは、近年ますます話題の「ビッグデータ」!
システム管理者の会 推進委員 代表である石毛氏の開会の挨拶でイベントが開幕!
本日学んだ内容を、自社に持ち帰る、自己研鑚、個人的な興味でも構わないのでぜひ活かして欲しい
とのメッセージをいただきました。
[ 開会の挨拶 ]
システム管理者の会 推進委員 代表
山崎製パン株式会社 石毛 幾雄 氏
- 目次
- データ活用推進のポイントは「何を解決したいか」を明確にすること
- ビッグデータ利用者の広がりに対応し、進化するインフラ
- 目に見えないものをデータ化し活用する、ビッグデータの未来
- 新推進委員のご紹介 ~ システム管理者感謝の日イベント開催10周年に向けて
- Change before you have to.(変わらなければいけなくなる前に変わろう)
- 講習の後のお楽しみ、ビッグデータクイズ大会!
- 大盛り上がりの情報交換会
データ活用推進のポイントは「何を解決したいか」を明確にすること
300を超えるデータマイニングプロジェクトの実績を持つ株式会社アイズファクトリー 岩﨑氏より、データ活用の市場動向やデータ活用推進のポイント、データ活用においてIT部門が担う役割について、事例を交えてご講演いただきました。
データ活用推進のポイントとして、「『データがあるから何かやってみよう』では絶対に失敗する。何の課題を解決するためにどういうデータを使うのかが重要」と述べ、データ分析の手法や分析結果も大切ながら、それ以上に目的を持って組織的に取り組むことが重要であると強調されていました。
また、データ活用においてIT部門が担う役割について、事業計画やマーケティング戦略を実現する「攻めのIT」を支えるため、意識の向上と部門連携が求められていると語ってくださいました。
[ 講演1 ] 「ビッグデータ活用を成功に導く組織連携 – データの管理から活用へ -」
株式会社アイズファクトリー 専務取締役 COO
岩﨑 哲 氏
ビッグデータ利用者の広がりに対応し、進化するインフラ
リクルートグループの情報システム機能を担うリクルートテクノロジーズ。そのビッグデータ部に所属する池田氏に、リクルートグループのビッグデータを支えるインフラ構成と、どのようにビッグデータ基盤を進化させてきたかをご講演いただきました。
「ビッグデータ」という言葉の一般化に伴って、IT部門だけでなく様々なリテラシーのユーザがデータを扱うようになり、それぞれの要望に対応してきたこと。またAWSやHadoopなど技術な進歩に合わせてより安価に高い性能のシステムを構築してきたことなどをお話しいただきました。
そして「メタデータ管理システム」という社内システムを、まず必要最小限の機能、いわゆるMVP(Minimum Viable Product:実用最小限の製品)を提供して、フィードバックを受けながら「小気味よい」リリースを重ねて構築することで多大な工数削減に寄与できたことを説明し、「システム管理者だからこそ提案・構築できたシステム。こういうシステムを増やすことで、システム管理者は事業推進を支える船頭の役割を担える」と仰っていました。
[ 講演2 ] 「リクルートのビッグデータ活用基盤とデータ活用に向けた取組み」
株式会社リクルートテクノロジーズ ITソリューション統括部
ビッグデータ部 IDポイントビッグデータインフラグループ
池田 英哲氏
目に見えないものをデータ化し活用する、ビッグデータの未来
組織ネットワーク分析を専門とされている金坂氏は、企業で働く人にとってもっとも身近な組織である”職場”で人間関係をセンシングによってデータ化し、それを分析することで業務上の成果に結びつけた事例をご紹介いただきました。
職場内でのコミュニケーションの質や頻度、本当に信頼されている人は誰か・・・これまで感覚的にしか捉えられなかったものを、データをもとに客観的で目に見える形にし、それを職場環境の改善や人材登用などに利用する試みは、今後海外も含め広がっていくという見通しを示されていました。
データを取得することによるデータ提供者のプライバシー侵害などの危険性にも触れ、データの提供に協力してくれた方へデータ取得の目的を説明する、分析結果をフィードバックする、といった配慮の重要性についてもご説明いただきました。
[ 講演3 ] 「コミュニケーションをデータ化する – 組織ネットワーク分析とビッグデータ – 」
組織学会 会員
金坂 秀雄 氏
新推進委員のご紹介 ~ システム管理者感謝の日イベント開催10周年に向けて
最初に、NTTコムウェア株式会社の松田氏の退任にともない新しく推進委員に就任したNTTコムウェア株式会社の清水氏の紹介がありました。清水氏は「元々ネットワーク屋で、システム管理の業務は3年目の駆け出し。皆様と一緒になって成長していきたい」とご挨拶くださいました。
システム管理者の会の活動紹介では、認定講座・リーダーズミーティングといった会主催の研修・セミナーをご紹介し、来年10周年を迎えるシステム管理者感謝の日イベントをより一層盛り上げるため、ぜひシステム管理者の会の活動に積極的に参加して欲しい、というメッセージをお伝えしました。
[ システム管理者の会の活動紹介 ]
システム管理者の会 推進委員
株式会社ユニリタ 増田 栄治 氏
Change before you have to.(変わらなければいけなくなる前に変わろう)
「ITが人の仕事を奪う?」、閉会の挨拶はこの言葉から始まりました。
多くの仕事が技術の進歩によってITに奪われようとしている。けれどそれに抵抗するのではなく「新しいことができるようになる」と捉え、新しいことを始めるべきであると、未来を見据えたメッセージが投げかけられました。
[ 閉会の挨拶 ]
システム管理者の会 発起人
株式会社ユニリタ 竹藤 浩樹 氏
講習の後のお楽しみ、ビッグデータクイズ大会!
3つの講演でしっかり学んだ後のお楽しみ企画としてビッグデータクイズ大会を開催しました。全員が立ち上がって3択問題にチャレンジし、外れた方から座っていく勝ち残り方式。1問目・2問目とまったく人数が減らず、「本当に1人に決まるのか?」という声も聞かれましたが、少しずつ立っている方が減り、9問目にして最後のお一人の勝ち残りが確定しました。
” 豪華景品 ” は、なんとAppleWatch!勝ち残った方、おめでとうございました!
大盛り上がりの情報交換会
プログラム終了後の情報交換会では、「テーマ別情報交換会」として、5つの異なるテーマと講演者の皆様、6つのテーブルをご用意し、テーブルごとに同じ興味・関心を持った人同士がその場で情報交換できるようなフリースタイルの懇親会を実施しました。どのブースも大盛り上がりでした。
最後にはじゃんけん大会も開催!勝者には賛同企業各社からご提供いただいた景品をお渡ししました。
今年も、システム管理者感謝の日イベントにお越しいただき、ありがとうございました!
来年は記念すべき第10回!来年も、皆様のお越しをお待ちしております。