2016年7月13日(水)に第10回となる「システム管理者感謝の日イベント」を開催し、総勢419名の方にご参加いただきました。
今年は、最近話題の「デジタル変革(デジタル・トランスフォーメーション)」をテーマに開催しました。
- 目次
- 開会の挨拶:システム管理者の役割とは
- 基調講演:「デジタル変革時代に求められるシステム管理者の役割」
- セッション1:「VRは本当にくるのか」
- 展示ブース:3Dプリンティングの実演など
- セッション2:「コンテンツの変化はITの変化~バンダイナムコエンターテインメントにおけるデジタル変革~」
- 活動報告:2015年度の報告と、今後の計画について
- 閉会の挨拶:パラダイムが変わる 常識が180度変わる
- 情報交換会:サンキューくじ抽選会など大いに盛り上がりました
- 最後に:事務局より
開会の挨拶:システム管理者の役割とは
14時の開演にあわせて、システム管理者の会 推進委員 代表である国分グループ本社株式会社の沼倉正氏による開会の挨拶から始まりました。今回は節目の開催となる第10回ということもあり、過去10年のITに関するできごとを振り返る内容や、会の発足からも年数がたち、システム管理者の役割も変化してきていることを語られました。
また、システム管理者を「ビジネスを支えるシステムを提供する人達」と再定義し、応援することを会の新たな目的として活動してくことをお伝えいただき、本イベントを通して身につけていただきたいシステム管理者としての姿勢など、会場に向けて熱いメッセージを送っていただきました。
写真:開会の挨拶
システム管理者の会 推進委員 代表
国分グループ本社株式会社 沼倉 正氏
基調講演:「デジタル変革時代に求められるシステム管理者の役割」
1つ目の講演は基調講演として、ビジネスとITに関する問題解決を専門とする株式会社アイ・ティー・アールのプリンシパル・アナリストである生熊清司氏に「デジタル変革時代に求められるシステム管理者の役割」と題し、講演いただきました。
今後デジタル変革が進む中、企業の中でのIT部門の役割は「経営に貢献する攻めのIT」に転じていく必要があると説き、それに伴い企業のシステム管理者に期待される役割は大きく変わっていくことが予想されるという話がありました。
写真:基調講演「「デジタル変革時代に求められるシステム管理者の役割」
株式会社アイ・ティ・アール
プリンシパル・アナリスト
生熊 清司氏
セッション1:「VRは本当にくるのか」
2つ目の講演は、デジタル変革の一端を担うVR(仮想現実)の技術について、日本でも有数のVR・AR専門の制作会社である株式会社シーエスレポーターズの三上昌史氏に講演いただきました。
講演の中で三上氏は、VR元年と呼ばれている2016年現在の市場の動向や技術の進歩、また、今後のVR・ARの動向を述べられ、特にビジネスシーンにおけるVR技術の活用事例や将来像についてお話しいただき、時にはデモも交えながらの講演となりました。
VR技術により疑似体験を活かしたサービスづくりを研究は進んでおり、今後ますます、映像データの容量は大きくなり、インフラの整備と共にVRは発展していく見込みであるとのことでした。
写真:セッション1「VRは本当にくるのか」
株式会社シーエスレポーターズ
専務取締役
三上 昌史氏
展示ブース:3Dプリンティングの実演など
講演の合間の休憩時間には、賛同企業である山崎製パン株式会社様より様々なパンを提供いただき、参加者の皆様にお配りしました。また、ホワイエにてデジタル変革をテーマに下記の5社による展示ブースを出展いただき、3Dプリンティングの実演やIoT、クラウドや仮想通貨、VRといったデジタル変革の様々な側面を実感できる内容をご紹介いただきました。ゴーグルをつけてVRを体験する方や、IoTについてブース担当者に質問される方など、普段なかなか得られない体験の場となった様子が見られました。
写真:展示ブース風景
セッション2:「コンテンツの変化はITの変化~バンダイナムコエンターテインメントにおけるデジタル変革~」
休憩を挟んで最後の講演は、さまざまなエンターテインメントを通して成長を続ける株式会社バンダイナムコエンターテインメントにてITエンジニアからITコンサルタントまで幅広く活躍されている仁木貴之氏から、ソーシャルゲームの事例を元に、コンテンツの変化にバンダイナムコエンターテインメントがどう適応してきたのかをお伝えいただきました。
講演では、自社がデジタル変革の流れの中で、どのようにしてソーシャルゲームを代表とする「新しいビジネスモデルに対応したITサービス」を提供する現在の姿に変化したのかを、体験談を交えて語られました。システム管理者でもある仁木氏ならではの現場視点の講演に、会場は大きな拍手に包まれました。
写真:セッション2「コンテンツの変化はITの変化~バンダイナムコエンターテインメントにおけるデジタル変革~」
株式会社バンダイナムコエンターテインメント
NE事業部 マーケティングディビジョン
NE事業推進部 NE事業推進2課
マネージャー
仁木 貴之氏
活動報告:2015年度の報告と、今後の計画について
推進委員 副代表である、株式会社アークシステムの小出氏より、2015年から2016年にかけてのシステム管理者の会の活動をご紹介し、システム管理者認定講座の受講者数の推移や11月公開を予定しているポータルサイトのリニューアル計画、アップデートミーティングの開催報告などの活動報告を行いました。
また、山崎製パン株式会社の石毛氏の退任にともない新しく推進委員に就任した同社の日下部氏の紹介がありました。
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写真:システム管理者の会の活動紹介
推進委員 副代表
株式会社アークシステム 小出 誠氏
閉会の挨拶:パラダイムが変わる 常識が180度変わる
閉会の挨拶は、システム管理者の会発起人である株式会社ユニリタの竹藤氏より、今回のイベントのタイトルである「ソウゾウせよ」の意味の説明から始まりました。
今回のイベントのタイトルにも使われている「ソウゾウせよ」という言葉。これは「想像」と「創造」どちらの意味も込められています。ますます早くなるビジネスのスピードに反比例するように短くなっていくライフサイクル。これからの企業は競争力を高める事業を次から次へと創出せねばなりません。今回のテーマである「デジタル変革」も、そういった変化にシステム管理者の方々が乗り遅れないためにという思いが込められています。
“Change before you have to change.(変わらなければならなくなる前に変われ)”という言葉とともに、本イベントを締めくくっていただきました。
写真:閉会の挨拶
システム管理者の会 発起人
株式会社ユニリタ 竹藤 浩樹 氏
情報交換会:サンキューくじ抽選会など大いに盛り上がりました
講演終了後に開催した情報交換会にも会場がいっぱいになるほどの方々にご参加いただきました。展示ブースの見学をしていただきながら、第10回開催を記念し、参加者の方々に感謝の気持ちを込めて「サンキューくじ」抽選会を実施しました。
2007年の第1回から今年の第10回まで、各回の開催テーマにちなんだプレゼントを10種用意し、前 推進委員代表である山崎製パンの石毛氏に抽選していただき、当選番号や各回のプレゼントの内容に会場は一喜一憂しながら大いに盛り上がりました。感謝の気持ちを込めた、入浴剤やビーズクッションなどから、ドローンやRaspberry Piといったエンジニア魂をくすぐるプレゼントまで10名の方々が当選され、情報交換会は盛況のうちに終了しました。
写真:情報交換会 抽選会の様子
最後に:事務局より
第10回システム管理者感謝の日イベントにお越しいただき、本当にありがとうございました!また、当日ご参加いただけなかった方はぜひ、次回のイベントへのご参加を検討いただけると幸いです。
今回、節目となる10回目の開催を記念して「タイムカプセル」を用意し、メッセージを参加者の皆さまから募集しました。10年後のIT環境、10年後のシステム管理者はどうなっているかをソウゾウしていただきつつ、10年後の自分へのメッセージを添えたメッセージをタイムカプセルに封入しました。10年後にシステム管理者の会よりお届けします。